参考資料

井上誠耕園はこんなところです
 
私たちの島、小豆島は瀬戸内海に浮かぶ周囲144km、人口約3.5万人の小さな島です。
こんな小さな島ですが、古くはあの大阪城築城にも使われた伝統ある石材産業をはじめ、日本三大産地として知られる有名な手延べで作る素麺、昔ながらの製法のままに造り続けられているお醤油とそれを使った佃煮、そして私たちが栽培するオリーブをはじめとする様々な柑橘類などの産業がある歴史と文化の島です。

この小豆島で昭和15年、私の祖父である井上太子治がどんぐり林の開墾をはじめ、当時はなかなか手に入らず苦労して入手した一本の蜜柑の苗木を、そして21年に小さなオリーブの木を植えたのが私ども井上誠耕園のはじまりです。
 
それから十数年、昭和30年代にはじめてオリーブの収穫を迎え、父・勝由がオリーブ加工の研究をはじめました。そして、出来上がったのがオリーブの酢漬けであるオリーブのピクルスでした。
 
しかし、お酢につけると日持ちはするものの、オリーブの美しいグリーン色が失われてしまい、味も日本人の口には合わないものでした。そこで、浅漬けにしたところ大変好評で「フレッシュグリーンオリーブ」の名で販売を開始し、後の「新漬けオリーブ」となる島の名産のひとつとなったのです。
 
その時期に、「自然と大地の恵みに感謝を込めて、誠意を持って大地を耕す園でありたい」
そんな願いを込めて、私たちの園地を「井上誠耕園」と名づけました。
 
昭和40年代後半頃より料理用オリーブオイルを製品化、販売を行っていた時のこと。あるオリーブの研究者から「オリーブオイルは食べると健康にも良い上に、身体に塗っても良い」とアドバイスを受けたのです。
 
こうして昭和50年代に試行錯誤を重ね、厳選したオリーブの実を使い、化粧用ヴァージンオリーブオイルの製品化に成功、少量での販売を開始しました。また、柑橘畑では昭和30年代より本格的な増産を開始、40年代に入って成木となった蜜柑が多くの実を実らせはじめました。
 
当時は収穫した柑橘類すべてを農協(現J・A)へと出荷していたのですが、ある日、島を訪れたお遍路さんのお接待にお出ししたところ、それが大変好評で、以来わざわざ当園を訪れて買い求めてくださる方も増えてきました。これをきっかけに、皆様に直接小豆島の旬の柑橘類をお届けさせていただくようになったのです。そして今、私は15年前に故郷であるこの島に帰り、3代目の園主として家業を引き継ぎました。
 
祖父からはじまった私たちの園では現在80歳を超えた父もまだまだ元気で、毎朝夜明けとともに園地に行き、オリーブや果樹の栽培にと精を出しています。
平和と繁栄のシンボル、オリーブ。
そして数十年たった今でも毎年実り続けてくれる果樹たち。
 
これら木々たちとこの島の自然に感謝しながら、食べておいしい、そして身体にもおいしい本当に良いものだけをお届けすることを約束し、この島の自然の恵みを皆様とともに共有して行きたいと思っています。